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一目均衡表は過去から未来を同時に見る分析表 基本的な見方を説明

FX取引の分析に用いられる、一目均衡表について、分かりやすく説明をしたいと思います。

 

一目均衡表(いちもくきんとうひょう)は、その名の通り、一目で分かるように作られた分析方法です。

 

しかし、一目で分かるように作られていますが、理解するには難しく説明されている場合がほとんどです。

 

当ページでは説明を簡潔に、誰でも分かるようにイラスト図を交えて説明を進めています。

 

以下では、分析する計算なども解説していますが、計算する必要はなく、あくまでも分析結果を理解する事だけで十分ですので、計算方法は参考までにご確認下さい。

 

それでは、一目均衡表について説明を進めます。

 

一目均衡表は過去と未来を同時に見れる表

FX取引の分析で、テクニカル分析に分類される一目均衡表ですが、そういった分類や分析の系統などは気になさらずとも全く問題ありません。

 

大切なのは、分析方法の内容を理解する事です。専門的な用語でなくとも、理解が出来れば問題ありません。

 

ではまず、一目均衡表の例を図で示します。

 

一目均衡表の例
一目均衡表の例

縦の黒い線を、仮に現在としています。その黒い線より左側がそれまでの経過で過去、右側がこれからの未来、になります。

 

その他の線の説明は後回しにして、まずは、過去と未来という見方が分かる事が重要です。

 

つまり、過去のデータを元に、未来を予想した線が、右側に伸びているという事です。

 

その右側の線を、そのままそうなるという様に見るのではなく、その他の線と色々組み合わせて分析していきます。

 

では他の線と分析の詳細について説明を進めていきたいと思います。

 

一目均衡表の基準線と転換線

まずは、一目均衡表の基準となる線について説明をします。

 

この線はあくまでも分析に用いられる計算の基準になるだけで、考えたり計算する事はありません。

 

以下に記したそのままの意味になります。

 

  • 基準線 : (過去26日間の最高値+最安値) ÷ 2
  • 転換線 : (過去9日間の最高値+最安値) ÷ 2
  • 基準線の例 : 最高値[110] 最安値[80] = 95
  • 転換線の例 : 最高値[103] 最安値[99] = 101

 

基準線は、過去26日の間に付いた最高値と最安値を足して2で割ったものです。

 

間違いが多いのは、過去の値すべてではなく、その期間の最高の値で計算します。例にすると、過去26日間の最高値は、12日前の120円、という様になります。

 

現在値とほとんど変わらずに推移した場合は、同じような値になります。

 

そして過去9日間で同じく計算した線を、転換線とします。

 

基準線と転換線のイメージ
一目均衡表の基準線と転換線のイメージ

現在までの基準は、26日前からの経過で、その期間に含まれる過去9日間を、現在までに変化していく経過としています。

 

2つの異なる期間(基準線と転換線)から計算したデータを、さらに平均にしたデータが、これからの予想線として用いられます。

 

一目均衡表の先行スパンは予想線

一目均衡表に用いられる、先行スパンという線について、説明を進めたいと思います。

 

先行スパンとは、現在より先行した線という意味合いで、これからの動きを予想した線なのです。

 

名前が分かりづらいですので、先行線という理解で良いと思います。また、スパンという意味は、期間などという意味です。

 

なぜ、線なのにスパンという名前になっているのかというと、線をそのまま見るのではないからです。

 

これからを予想する線を、2つ用意して、その期間(スパン)の平均を用いる事から、先行線などと言う名前ではなく、先行スパン、と名付けられています。

 

それでは、先行スパンについて、詳細に説明すると下記になります。

 

  • 先行スパンは26日先に記入します
  • 先行スパン 1 : (基準+転換) ÷ 2
  • 先行スパン 2 : (過去52日間の最高値+最安値) ÷ 2

 

この先行スパンの2つの間を、(くも)といいます。この雲は、説明を後回しにします。

 

一目均衡表の基準・転換・先行・遅行のイメージ図

ここまでで、4つのポイントを説明しています。

 

では、過去を示す遅行スパンについて説明して、すべてのポイントを実際の図に表してみます。

 

遅行スパンは、当日の終値を26日前に記入します。

 

それぞれがどういう位置関係になるのか、イメージしやすいように下に図を表示しています。

 

例:基準・転換・先行・遅行のイメージ
一目均衡表の基準・転換・先行・遅行のイメージ

上の例では、基準(97)・転換(99)・先行1(98)・先行2(103)・遅行(100)を示しています。

 

これを過去の一日ごとに結んでいくと、それぞれの線になります。

 

この例の場合、基準と転換の通りに推移していた場合、現在の値段(遅行)は100円という事とします。

 

そうすると26日先の予想は、98円(先行1)という計算になります。

 

さらに52日間まで(先行2)の予想を含めると、先行スパン(期間)は98円から103円までとなります。

 

この例では、このまま横ばいか上昇していくと、それぞれの線は、それと同じく横ばいか上昇になります。

 

そういった分析結果もありますが、市場の変化で線も変わっていきます。

 

それでは、ここまでで説明した線が、どのようになると、どういった予想になるのか、次に説明していきます。

 

一目均衡表の基本的な見方

これまでの各線の意味を理解すると、基本的な分析の見方が出来るようになります。

 

基本的な見方の一つに、基準線と転換線を見る方法があります。

 

上の例では、そのまま上昇していった場合は、線もそのまま上昇していくと説明しました。

 

基準線(26日間)と転換線(9日前)では、一番最近の動きが表れるのは、転換線になります。

 

転換線が、基準線と交差して位置が変わるとき、売買のシグナルとされています。

 

これは、その他の分析方法と同じく、交差のサインと同じと思って結構です。

 

その他では、その交差(クロス)をゴールデン・サインと言いますが、一目均衡表では、好転・逆転、といいます。

 

  • 好転 : 転換線が基準線を下から上に抜ける事
  • 逆転 : 転換線が基準線を上から下に抜ける事

 

下の図では、基準線と転換線だけを表示して、好転と逆転を示しています。

 

一目均衡表の好転・逆転イメージ
一目均衡表の好転・逆転イメージ

好転は、市場が転じて値段が上がる事を意味していて、買いのシグナルとされます。

 

逆転はその反対で、売りのシグナルとされています。

 

この見方は、市場が転じる、という所を見る方法です。それまでの市場の流れが同じように続く場合は、基準線だけにそれが表れます

 

市場が転じる場合、均衡線にその動きが出ますので、基準線との組み合わせで、その正確さを交差する点で見ます。

 

一目均衡表の雲の見方

先行スパンの1と2の間を、、といいます。

 

これは、その見え方から雲という名前になっています。雲の見方は単純で、雲のような機能を持っているという事から名付けられています。

 

雲を見るには、値段の線を見ます。雲の機能は、上と下の線(先行)にあります。

 

値段の線は雲の上下にぶつかります。中か外で雲を抜けると、売買のシグナルと分析するのです。

 

一目均衡表の雲を例示
一目均衡表の雲を例示

上の図は、雲を拡大したものです。線は、値段の動き、専門用語で日々線といいます。

 

日々線が雲の中か外に関わらず、雲の外側(先行スパン)は、日々線をはじきます。現状を維持する性質が雲にはあります。

 

線が雲の中から現状を打破したとき、すなわち、上に抜けたら好転、下に抜けたら逆転、です。

 

外からも現状を維持する性質があります。上から線が下がってきたら、それ以上、下がらないようにします。

 

反対に、下から線が上がってきたら、それ以上、上がらないようにします。

 

雲が現状を維持しようとする力以上に、市場が動きを見せた場合(好転・逆転)、それは確実性が高いという事になります。

 

雲自体の形も、シグナルになります。線が交差するように、雲も交差(ねじれる)する事があります。その場合は、その時の市場の動きと反転する事が予想されます。

 

一目均衡表の雲の交差

ここでは先ほど少し触れた、雲の交差(ねじれ)について説明をします。下記が極端な雲の交差を例にしています。

 

一目均衡表の雲の交差 例
一目均衡表の雲の交差 例

雲の性質はここまでで説明したとおりですが、雲が交差している所、つまり雲が途切れているとも見れる所を、ちょうど日々線が通る事があります。

 

短い足(1分足など)で見た場合は交差点よりずれている事がありますが、30分足などで見ると、ちょうど日々線が雲の交差点を通る事があります。

 

その場合、雲の存在がないかのように、日々線がそれまでの傾向どおりに進むことがあります

 

上の例では、その場合を赤と青の線で表しています。下降している日々線(青)が雲の交差点に遭遇すると、そのまま下降しています。

 

上昇している日々線(赤)が雲の交差点に遭遇すると、そのまま上昇しています。

 

雲の交差点は雲の性質が弱まる傾向があります。

 

雲の交差を抜けた途端に外側の先行スパンにバウンドして、日々線が傾向を維持することもあります。

 

実際の取引で雲の交差を見かけた時は、分析の参考にして頂きたいと思います。

 

一目均衡表の雲の中のイメージ

一目均衡表の雲は、空気の流れがあるものと考えて良いでしょう。

 

つまり一目均衡表の雲は積乱雲のようなイメージです。雲の中は、空気が中心に向かって流れていて、上昇する気流と、下降する気流もあります。

 

値段の動きを表す線(日々線)は、飛行機のようなイメージです。飛行機が積乱雲の中に入った場合を考えると、イメージしやすいと思います。

 

一目均衡表の雲の中をイメージ
一目均衡表の雲の中をイメージ

ひと言で表すと、飛行機がどうなるか、予想が難しいという事です。気体が激しく揺れて、雲の上に抜けるか、下に抜けるか、という状況が考えられるのです。

 

実際の雲と同じく、雲の中に入ったら大荒れになり、激しく揺れながら雲の上か下に日々線がはじき出される事が予想されるのです。

 

飛行機は雲を抜けたら、再び雲の中に入らないように運転します。これは、雲の上下(先行スパン)が日々線をはじくことと同じ事になります。

 

一目均衡表の遅行スパンとは

遅行スパンは、当日の終値を26日前に記入するというものです。この遅行スパンは、先行スパンの2本線と違い、1本ですので、遅行線と呼んでも差し支えありません。

 

遅行スパンは、過去で発生する現象になるのですが、予想に用いられる値なのです。

 

これは、一目均衡表の性質なのですが、26日前の遅行スパンが値段の線(日々線)と交差して抜いたら、その動きが今後にも予想されるというものなのです。

 

その交差もまた、好転と逆転といいます。

 

イメージしにくいと思いますので、簡単な例を下に示します。

 

一目均衡表の遅行スパンの好転をイメージ
一目均衡表の遅行スパンの好転をイメージ

この例では、今日現在の終値を、26日前に記入して、線で結んだ遅行スパン(線)を表した場合です。

 

今日現在の終値の点を結んだ線(遅行スパン)が、値段の線(日々線)を上に抜いた事になります。

 

この線のクロスは、買いのシグナルとされる好転です。

 

この場合、日々線が今後、遅行スパンと同じように、上に伸びることが予想されるという分析になるのです。

 

一目均衡表の高確率な見方

これまでに説明した、3つの見方が、すべて揃った状況を三役といい、より高い確率で予想が成り立つとされるのです。

 

値段の上昇を予想する場合、好転が三役揃う場合は、「転換線・基準線の好転」、「日々線が雲を上に抜ける」、「遅行スパンが日々線を上に抜ける」です。

 

こういった条件が揃う事は多くはないと思いますが、それぞれを注意してみる事で、より三役に近い条件を見つけることが出来ると思います。

 

以上が、一目均衡表の説明になります。FX取引に慣れが少ない場合、あまりピンとこないかも知れません。

 

いくつもの見方が出来る分析方法ですので、一つの見方に絞るなど、まずは慣れることが必要だと思います。

 

値段の動きが雲の中にある場合など、慣れれば市場を予想することが一目で出来るようになります。

 

一目均衡表の計算方法にも触れていますが、分析ツールがありますので、その場その場で自分で計算する必要はありません

 

冒頭の繰り返しになりますが、上記では分析内容の理解の為に、あえて計算方法を示しています。大切なのは、分析結果を理解できる事だけです。ご自身で計算する必要はありません。

 

分析ツールを用いて、その他の分析などと合わせて、利用される事をお勧めします。

 

一例ですが、一目均衡表と目標値計算という分析方法を組み合わせて利用される事があります。目標値計算という分析方法を用いて一目均衡表を見る方法です。

 

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