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FXスリッページとは発注後に生じる値段差 防ぐには設定を理解する

FX取引におけるFXスリッページという、FX取引における専門用語についての説明になります。

 

スリッページとは、英単語で「Slippage」意味は「滑り・ずれ」です。

 

このFXのスリッページとは、その意味にあるように、FX取引を行う時に出す注文と、実際の注文が成立した時の値段に差(ずれ)が生じる事を指します。

 

FXスリッページで生じる値段のずれとは

FXのスリッページで生じる値段のずれとは、一般的なのはどれくらいかと言いますと、一概には言えませんが、0.01前後、日本円で一銭前後になります。

 

ごくわずかなずれですが、取引する通貨の数量が多ければ、大きく影響してきますので、FXスリッページというものを知っておくとより良いと思います。

 

また、その値段のずれを防ぐ設定「スリッページ設定」というものが、FX取引を行うFX会社のサービスにあります。

 

では、FXのスリッページとは具体的にどういった事なのか、なぜそのスリッページが発生するのか、詳しく見ていきましょう。

 

当ページでは、スリッページを、便宜上、FXスリッページと明記して説明します。これは、英単語のスリッページと綴りと表記も同じで、また意味も同じである事から、混同しない為に、FXスリッページと明記します。

 

FXスリッページ とは根本の仕組みの弱点から発生

FXスリッページとは、お金を取引する時に注文した時の値段と、その注文が成立した時の値段に差が生じる事を指します。

 

FX取引の注文の仕組みや方法などの、細かい注文の説明は別ページにありますので、よろしければご確認下さい。

 

 

 

ではまず、なぜその値段の差が生じるのか。

 

例をあげて説明します。1ドル100円の時にドルに買い注文を出し、注文が成立するまでに、注文の仕組み上、わずかな時間差が生じるのです。

 

その時間差はコンマ何秒というものですが、FX取引は世界中で行われている他、お金の値段は常に変動しています。

 

そのわずかコンマ何秒でも、注文して確定するまでの間、その通信速度よりも、値段の変動が速い時がまれにあるのです。

 

そこから生じるのが注文時と確定時の値段の差、発注後に生じる値段差で、その差をFXスリッページと専門用語で呼びます。

 

FXスリッページ例
FXスリッページ見本

FX取引は、データ通信で高速インターネットを使って取引が出来て、どこにいても高速でFX取引が出来ます。

 

その便利な仕組み上、常に注文と約定が世界中で行われ、値段も高速で変動します。注文が確定・成立する事を約定といいます。

 

便利な一方で、FX取引の市場は変動が早く、FXスリッページは高速で簡単なやり取りで行えるFX取引の弱点とも言えるのです。

 

今後はさらにFX取引の市場(マーケット)はさらに拡大すると思われますから、データ通信の速度がさらに高速化しても、やはりFXスリッページは解消されないと思われます。

 

それを防ぐ為に、FX会社のシステムで、スリッページ設定というものがあります。

 

FXスリッページ のスリッページ設定とは

では、スリッページ設定とはどういう機能なのか。

 

簡単にいうと、損な状況では注文を確定させないという便利な機能です。

 

反対に、嬉しい誤算である、得をする状況になった場合はそのまま注文を確定させてくれるという機能です。

 

こちらも例をあげて説明いたします。

 

1ドル100円でドルを買う注文をした場合、FXスリッページで1ドル100.001円以上になった場合は、あらかじめスリッページ設定で注文の確定をしないように出来ます。

 

この例の場合は、注文した時より損な状況になった時に該当します。注文した時より、値段が0.01円上がっています。

 

FXスリッページの設定は、不利な状況になった場合、つまりマイナスにずれた時の場合のみです。

 

有利な状況になった場合は、先の例では100円以下の状況を指しますので、つまり注文した値段より安く買える事になります。

 

こうした有利な状況になった場合のFXスリッページは、そのまま注文が確定します。

 

では、不利な状況、つまり買い注文の場合で値段が上がってしまった時、どれだけのFXスリッページまで、注文を維持させるか。

 

そのFXスリッページの差を、ご自身で設定できる機能が、FXスリッページ設定です。

 

このFXスリッページ設定は、FX会社によって異なりますので、FX会社を選ぶ際のポイントになります。

 

先ほどの例では、100.001円としましたが、この小数点第何位という桁が、FX会社によって異なります。

 

3桁(0.001)の場合と、4桁(0.0010)の設定を例に解説していきます。

 

FXスリッページ設定 3桁と4桁の違い

FXスリッページ設定では、3桁や4桁をFX会社の選択などによって、ご自身が選ぶ事になりますが、どちらにも良い点とそうでない点があります。

 

4桁の場合は、3桁の10分の1ですから、FXスリッページをより細かく意識できます。

 

しかし、細かく出来る一方で、少しの動きにも敏感に反応します。そこで、スリッページ0という設定では、注文が確定しない事が多くなります。

 

お金の値段は、0.0001という4桁までで見ると、常に細かく揺れ動いています。その事から、FXスリッページの設定で、4桁という設定の場合は、0という状況にあまり値段がとどまらない事から、注文が確定しづらくなるのです。

 

では、3桁は4桁よりおおまかにFXスリッページを意識できますが、4桁より10倍の値でしか設定が出来ません。しかし、少しの動きではスリッページ設定が反応しませんので、スリッページ0という設定でも確定しやすくなります。

 

そのFXスリッページの設定の数値を、許容スリッページといいます。

 

FXスリッページの桁数の違いは、下図がより分かりやすいと思います。桁数で細かい注文の確定の違いが示されています。

 

FXスリッページ設定の違い
FXスリッページ

上図の場合、同じ120円の売り注文ですが、約定値に最少で0.0014の差が、スリッページによって生じた例です。

 

冒頭でも説明したとおり、FXスリッページとは、注文した時の値段と、注文が確定した時の値段の差です。

 

その差は、ごくわずかの0.001などで、日本円では1円の下の位である一銭以下です。しかし、購入するお金の数量が多ければ、それだけずれも大きなずれになっていきます。

 

購入するお金の数量が1万だったら、0.001のずれでも、100円の差がFXスリッページによって発生します。

 

こちらも冒頭の振り返りになりますが、FXスリッページとは、ごくわずかなずれである事が多いです。

 

しかし、購入するお金の数量が多ければ、大きく影響してきますので、FXスリッページというものを知っておくとより良いとFX取引が出来ると思います。

 

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